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30代会社員の徒然なる雑記

Ain't no mountain high enough

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そろそろ名古屋に来て4年経つ。


あれ?って感じ。


何回も言うけど、関西にいた頃の記憶みたいなものが、
濃密で強烈だったのはあるけど、結局関西にいた頃よりも
名古屋の時間が多くなってしまうのです。


未だにマインドは関西人のつもりでいたけど、
「いっても名古屋のほうが長いじゃん」みたいなことになってしまっている。




そんなこだわるような話ではないけど、
最近、いろいろ考えてるのは、これからはローカル文化が
全てを支えてくんじゃなかろうかと。




インターネットのグローバリズムがこれからのトレンドになっていく
のだろうと2004年くらいから言われてきているけれども、
昨年、それが本格的に訪れたと実感している。


東京一極集中の価値観は、もう通用しないというか、
ローカル文化がインターネットでただの地方文化じゃなくなってしまった
と言った方が正しいのかもしれない。


一方で最先端のITリテラシーをおいかけようとしている人ほど、
世の中全体の空気感に惑わされているようにも感じる。




本当に感度が高い人は、そんなことを鼻息荒くなるまでもなく、
ごく自然と融和した生活になってしまっているわけだったりするし、
実はそういう人ほど東京という絶対的価値観から解き放たれ、
地方の、地元の、身近な空気感を、極自然にネットワークと融合した形で
実践していると思われる。




音楽的な話で言えば、T.R.E.A.Mであったりmaltineだったりするんだろうけど、
2012年のカルチャーとして見れば、それは色んな分野でそうなってたりする。


そして、面白いのはそんなネットワークカルチャーが自然に
自分達の生活に溶け込んでる人の方が、フィジカルな出会いを
大事にしていることが多い。




それを一番象徴してると思ったのが前述するT.R.E.A.Mアンセム
「Local Distance」であり、tofubeatsとokadadaがドロップした
「Local Distance」のアンサーだと思う。




"インターネットが縮めた距離を インターネットが開いてく 今日も"


"(distance) 俺らいつもオンラインで 
 (distance) でもたまにはオフラインで 
 (distance) その時は握手しようぜ "
    ※Local Distance/dancinthruthenights


ソーシャルネットワークがフィジカルなコミュニケーションを
疎遠化していると言われているが、実は本当にオンライン上での
コミュニケーションに長けている人ほど、フィジカルなコミュニケーションを
大事にしていることを象徴している。


それぞれが自分たちの土地を大事にしつつも、
オンライン上で簡単に繋がる架空の距離を、
フィジカルな距離としても近づけようという動き。




そう考えると、実は別にどこにいようと、
その土地に執着しなくても、別に世の中は地続きで
考えられるんじゃないかと思えてくるのだ。




自分の住む土地に愛着を持ちつつ、
世の中はそこだけで完結しているわけではなく、
言ってしまえば近所を散歩するような感覚で、
どんな地方の人とも共感し合える時代になってるわけです。




話を戻すと、確かに僕は関西にいた4年間があり、
今この土地にきて4年が経とうとしている。
一般的な感覚でいえば、もう今の土地がホームってことに
なるんだろうけど、むしろホームがあったとしても、
結局どこもかしこもご近所さんって考えてよいのだ。




あとは、そこでどう足を動かすか。


重たいと思っていた足は、実はものすごく軽くなっている時代だからこそ、
歩きやすい靴を履いて、外に出ることから、始まる。




ここはホームであり、玄関なのだから。