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30代会社員の徒然なる雑記

神戸にいた頃を思い出して

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年明け一週目の土曜日は古巣神戸でDJをしました。

 
僕が神戸の時にレジデントVJをやっていたsailouというパーティが
復活するという事で、今回は駄々をこねてDJでださせてもらいました。
 
よく考えてみれば僕が活動していたのは06年1月から休止になる07年4月までと
実はかなり短い時間だったのですが、まあ濃い時間だったと思います笑
 
みんな学生だったから結構無茶もしたし、その活動の中でデザイン的なお仕事を
いただいたり今にも繋がる出会いもたくさんあったり。
 
面々は今も現役で頑張っているやつもいれば、東京にいったやつもいたり、
仕事をし始めてちょっと距離を置いたやつもいたり、
結婚したやつもいたり、さらには一時期リアルに行方不明になっていたやつもいたり。
 
そんな感じで新年会でもあり同窓会的な感じもあって即答で「やる」と言ったのは、
実はかなり前だったような気がする。
 
 
当時、こういう言い方も微妙だけど、VJが少なかってこともあって、
変に重宝がられていて、DJもやっていたけどもあまり声がかかることはなかったのです。
VJも嫌いではなかったけど、途中からその存在意義みたいなものを考える時期があって、
その中で「本当に必要と思って声をかけてきてるのかな?」と疑い始めたくらいから
DJで頑張ってきたいなって思ったものの、VJとしてのイメージが立ってしまったことが
結果として邪魔をしてしまったのかな?と思ってます。
(今は、客観的にパーティを見れるポジションにいたってことがよかったと思うけど)
 
10年末にも神戸でDJしたけど、今度は自分がやっていたパーティに現在進行系の
自分をぶつけれるってことで、かなり楽しみでした。
 
 
が、結論から言うと、惨敗したと思ってます。
 
ただ、神戸ってこんな感じだったなっていうのは、強く思い出しました。
そしてそれが、他の地方にはない独特の空気感だということに、ようやく気がついた。
 
パーティ前に、なりゆきで今神戸でDJをされている方達の飲み会に
9割初対面の状況で話をしていて、昔にはいなかったタイプのDJも
たくさんいるなーって思っていたけれども、根っこにあるグルーヴというか
空気感的なものっていうのは、本当に独特だと思う。
 
フロアやバーカウンターをどこか手持ちぶさたな感じで練り歩く。
それは、6年前初めて参加したsailouとちょうど同じsparkの時の雰囲気と
何一つ変わらない感じだった。
 
あの頃を思い出す。振り返る。
それは、確かに美しい記憶だと思う。
 
だけど、あれからそれぞれ変わったものがあると思う。
現に自分がそうだと思うほど、たくさんのことがあって変わったはず。
それを、どう神戸に持ち帰るか、神戸にどう作用させるかをずっと考えていた。
 
 
朝五時半くらいだっただろうか、最後の曲から針が離れた。
 
相変わらずオーガナイザーは、酒で潰れきり曲をかけたきりでブースに
そのまま倒れ込んだ。
あまりにも変わっていないところに、ちょっと笑ってしまった。
 
 
 
 
神戸は、僕の知らない時間がたくさん過ぎていった。
あの頃なら相変わらずだなと思えただろう。
だけど、そのとき感じたなんとも言えない違和感というのは、
そこが「かつて自分がいた場所」だということを認識せざるを得なかった。
 
潰れたオーガナイザーを大の大人が数名がかりで介抱してようやく店を出て、
とにかく腹が減ったので、メシを食って、余韻も残らぬ内に名古屋に帰った。
 
 
そう、それでよかったのだ。
 
 
それ以上は、何も言わないし、何も言えない。
 
 
 
潰れたオーガナイザーが潰れる前に言われた、この一言。
 
「沢山のいいものからの影響はすごく感じるが、オリジナリティまで落とし込めていない」
 
 
一言で射抜かれた。
 
 
 
 
それを探し続けるしかないのだ、結局。
 
振り返ることなく、現在進行形の形で。