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30代会社員の徒然なる雑記

26歳とは

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昨日、大学の友人達と旅行に行ってきた。

よく言えば探究心が強く、悪く言えばモラトリアムに浸りやすい
大学時代の友人達ではあるが、さすがにこの年くらいになると皆仕事をしているわけで、
四半期に一回くらい旅行に誘われるのだ。

大体は皆関西にいるので、よく遊んでいるメンバーがメインなのだが、
自分が関西に帰ってもあんまり会わないものだから、
四半期とはいえ卒業してからもう4年が経つ中でもこうやって
コンスタントに誘ってもらえることは幸せな事だと思う。

大学のサークルというコミュニティを通じた付き合いではあるが、
卒業して数年が経ってくると、そういったコミュニティ的な
閉塞感に縛られない関係になってくるからこそ、
居心地もよく、自分自身が普段身を置く環境からも離れた
フラットな気持ちになれるのがまたよい。

あの頃の友人達の多くは、SNSを通じた情報か、
この旅行で会う友人達から聞くかのどっちかになってしまうのだが、
聞けば聞くほど、皆本当にマトモな大人になっていっているのがむずがゆい。

誰よりも早く社会に出たいと思っていた自分が、
未だになんだか子供染みた悪あがきをしているような気がするのである。


と、なんだか感慨深くなりながらも、今回は自分の住む愛知県に来てくれたのである。


こっちに住むと嫌ほど分かるけど、名古屋に限定すると本当に楽しい場所(観光的に)はない。
何も分からず来て、適当な旅行雑誌を見ても一日あったら網羅できる上、あまり感動もない。
そんなところに住んでいて、どこに楽しみを見つけるのかと聞かれても、
かなりじっくり時間をかけないと本当に面白い場所には辿り着けないのである。

ただ、皆は焼き物に興味があったので、今回のメインは常滑焼ということになった。
となれば、やはり知多である。

知多については、多分愛知県に住まなければその良さには気づけない場所なんだと思っていただけに、
彼らには是非体験してもらいたいと思ったのだ。

愛知県と言えば名古屋かトヨタになりがちなので、あまり地方に取り上げられることはないが、
知多や三河湾渥美半島なんかは本当に美しいところばかりだと思う。
何気に、僕自身が名古屋に住んでいて気に入っていることでもあるからこそ、
知ってもらいたかったが、彼らの目にはどう映ったのだろうか。

彼らは旅行が好きで、各々がよく海外に旅行にいく。

気候であったり、文化であったり、まったくこの国とは異質なものが
溢れているのは見逃せない事実だと思う。

ただ、僕は日本にいて、自分の住む街を地元とするならば、
そこにある気づくことがなかった良さや美しさに感動させられることが本当に多い。
海外から見える日本も大事だが、自分の住む国の中で見えなかった面を
見つけることも大事だと思う。

この街に住んで、自分が見つけたそんな部分を、彼らに少しでも見せることができたと思いたい。



おそらく次はGWあたり。
そう頻繁に会わないものの、あまりお互いの時間を感じさせないのは
いい事だが、そのお互いが知らない時間の中で確実に大人になっていっている事を
事後報告として受け止める瞬間は必ず起きる。
次会う時、自分はどうなっていて、どういう話ができるのだろうか。

毎回そんな事を帰った後に思うが、今回はいつも以上に考えることが多かった気がする。
それは今の年齢のせいかもしれないし、変わらない自分への焦りかもしれない。

ただ、ぼんやりとしていても月日は過ぎることは平等に与えられた事実であり、
可能性でもあるのだからこそ、尚更ネクストステージを意識せざるを得ないのだ。